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南半球の楽園、ニュージーランド(4)
                                                 2004/4/25
文化・経済の中心地・オークランド プロヴィダンス99.優しくシルキーな味わい。
 ニュージーランドもいよいよ終盤にさしかかり、最大の都市オークランドにやってきた。人口も多く、アジアや各国からの外国人も多い。見慣れたブランドの看板やお店も多く目にする。大自然に心洗われる旅が続いていたが、やはりこういう大都市に戻るとホッとしてしまう。現代文明社会に慣らされた自分を少し、悔やんだ。

 しかし、もちろん目的は観光ではない。ここオークランドから北に少し行くと、そう、世界的にも有名なプレミアム・ワイン「プロヴィダンス」があるのだ。今回のツアーのハイライトといってもいいプロヴィダンス訪問に胸が高まる。
きれいな、緩やかな斜面。
びっしりと並ぶ高級ワインボトルの数々。いいワインを造るにはいいワインを飲まなければダメ。

 きれいに手入れされた畑が広がっている。一目で分かる、日照の良さ。整然と並ぶ畝間には草や葉が自然に茂り、微生物も活発に存在する。自然のサイクルが、当たり前のように行われているのだ。
 畑のすぐそばにある醸造所は一見、ただの掘っ立て小屋にも見える。一面に並ぶ高級ワインボトルの空き瓶。ここはワインショップか、と見紛うほどだ。雑然としているようで、実は整然と、必要なものだけが揃えられている。地下の樽貯蔵庫もクリーンに保たれていて、プロヴィダンスを大事に大事に、育んでいる最中だ。

 夕食は畑のすぐそばでバーベキュー・パーティー。豪快にステーキ、ジャガイモ、野菜が焼かれていく。それに合わせるのはもちろんプロヴィダンス。シラーやプライベート・リザーブ、オールド・ヴィンテージなども加わり、まさに夢の饗宴。これ以上の贅沢があろうか、というほどのひと時だった。

 ジェームス・ヴルティッチさんや他のスタッフの方々の温かいホスト精神には感謝してもしきれない。ワインでこれほど感動したのも、この時がはじめてだ。
 ニュージーランド・ワインに迫るためのツアーで、多くのことを学んだ。ご一緒させていただいた皆様方にも、この場を借りてお礼を申し上げたい。産地の特徴や、造り手の哲学、人生論までをも含めた、ワインとの付き合い方などなど。言葉では言い表せない、貴重な経験をさせていただいた。「人生を愉しむ」そのためにワインがある、ということを肝に銘じて、今回のツアーを人生の糧としたい。




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