ウェリントンから大きな山を越えてバスに揺られること2時間、ニュージーランドきっての銘醸地といってもいいマーティンボローに到着した。マーティンボロー・テラスと呼ばれる、地質学的にもブドウ栽培に優れたところで、いわゆる「ピノ・ノワール御三家もここに位置する。アタ・ランギ、ドライ・リヴァー、マーティンボロー・ヴィンヤードだ。
アタ・ランギではサマーロゼがよかった。連日の試飲による疲れ、まだ午前中ということもあるだろう。畑も見せてもらった。一面には防鳥ネットが張り巡らされている。おいしいブドウにつられるのは、どうやら人間だけではないようだ。
ここでもやはり、クローンの話題になる。同じ人が同じ畑で、同じように作っても味が異なってくる。最適なクローンを選別することから、よいワイン作りは始まっているのだ。ワイン作りの歴史や伝統では、とてもヨーロッパにはかなわない。だからこそ自由な発想で栽培適地を探し、最適な品種やクローンを選択し、醸造家が腕を振るうことができるのだ。
このことが、ここ数年でニュージーランドのピノ・ノワールが急激に評価を高めてきた最大の要因と言えるだろう。 |
| 午前中に訪問したアタ・ランギ。ワイナリーの歴史から醸造における考え方まで詳細に説明してくれる。 |
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