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2003フランス短期留学
ボルドーの暑い夏(5)
〜銘醸地メドックのワインと芸術〜
                                                  04/08/15
CHマルゴーへと通じる並木道。荘厳な雰囲気が漂う。
 信じられないような猛暑も一息ついて、ボルドーにもようやく秋風が吹き始めた。ブドウ畑はあちこちで色付き、収穫人たちがせわしなく動く。収穫シーズンの始まりだ。

 9月12日、オフィス・ド・ツーリズム主催のツアーに参加した。「Le Vin et L’Art(ワインと芸術)」という副題がついており、メドックのCHランシュ・バージュ、ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド、CHアルザックの3つを巡るというもの。これらのシャトーに共通するのが素晴らしい芸術品が所蔵されている、ということ。ワインと芸術にも、深い関係がある。それらを歴史・文化とともに肌で知ろう、というわけだ。

CHピション・バロン。 右が裸婦、左が着物を着た女性。
とても不思議な絵だ。 いろんなサイズのボトルが並ぶ。
 まずはCHランシュ・バージュ。格付けは第5級ながら品質には定評があり、スーパー2ndなどと言われて高値で取引されている。日本でも、いい年のものは1万円近くする。

 ここには古い貯蔵庫を改造して、オーナー所蔵の美術品が展示されていた。裸婦の肖像画や着物を着た日本人女性など、なかなか先鋭的な作品が並んでいる。

 もちろん、お楽しみは試飲。ランシュバージュの他に姉妹ワインともいえるレ・ゾルム・ド・ペズも供された。ヴィンテージはいずれも97年と00年。たっぷりとした、ふくよかなボディが印象的で、美術品に囲まれながら飲むワインの、どこか光悦とした味わいに酔いしれた。


 途中、ポイヤックにあるレストランで昼食をいただく。Canard(鴨)Agneau(乳飲み子羊)なども出てきてワインはもちろんポイヤックの赤。よくしゃべるフランス人夫婦や、英語も達者なフランス人の若者、ワイン好きなアメリカ人や中国人など様々な人たちと楽しい時間を共有できた。そして二軒目のCHピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドへ向かう。息を呑むような美しさに惚れ惚れした。このイメージをもってワインを飲むと、何倍も美味しく感じられる。


 ピション・ラランドの庭からは、あのCHラトゥールのモニュメントが見える。その向こうには、海のような広さのジロンド川が広がっている。ピション・ラランドの博物館にはソムリエナイフのコレクションや、中国王朝の陶器などもあった。ガイドをしてくれた人が、「牛」という漢字のペンダントをつけていたので「それがどういう意味なのか知ってるの?」と訪ねると「もちろん。Je l’aime beaucoup(大好きなの)」と答えてくれた。

 我々がヨーロッパに対して憧れを抱くのと同じように、当時の人たちは東洋の神秘に対して関心を持っていたのかもしれない。いろんなところで文化は繋がっているのである。


参考サイト:
Chateau Pichon Longueville Comtesse de Lalande
Chateau Lynch Bages

ボルドーワイン委員会(日本)
フランス政府観光局(ボルドー)
ボルドー観光局
ウェブシティ・ボルドー(仏語)


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