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「そのままのあなたでお立ち寄りください」というコピーにも象徴される、愛すべき存在の立ち飲みやさん、プチコニシ。ワインショップとしても賑わいをみせる藤小西の店内奥のスペースに、2003年秋に併設されたスタンディング・バーだ。 今日は特別に、勝沼醸造の有賀さんが来店されて「アルガブランカ」の発表記念パーティー。決して広くはない店内が、多くのワインファンの熱気に包まれた。「セミナー」というかしこまったものではないが、単なる「飲み会」でもない、という絶妙の雰囲気だ。
店主・戸谷さんからの挨拶で会は始まった。その後は有賀さんにマイクが渡され、乾杯の発声も忘れるほどの独演会。日本のワイン、山梨の社会風土、そして自分の作りたいと思っているワインについて、思いの丈を語ってくれた。
供されたワインは7種類。辛口の白が4つ、赤1つ、甘口の白2つ。
ワイン名はポルトガル語らしい。最初の一杯は甲州で微発泡のスパークリングワイン。柑橘風味がなんとも心地よい。2つめは甲州・シュール・リー。味噌、醤油、わさびにも合うという、守備範囲の広さ。3つめは甲州・樽発酵。タンニンや苦味もあり、果実味、酸味ともにボリュームがあるふくよかな一品。4つめの甲州・単一畑イセハラがすごい。ペサック・レオニャンの白を思わせるような熟した白桃、ハーブ類の清々しさ。土壌の個性が反映している、という解説に思わずうなずく。赤もバランスがよくなめらか。デザートワインの2品も甘みと酸味のバランスがよく、上品で凛とした味わいにうっとり。
ワインに合わせて出された料理もまたすごい。その数9品。どれもみな確かな素材の旨さが生きていて、繊細かつダイナミックな料理だ。
楽しい時間というものは、あっという間に過ぎるもの。6時に始まった今日の宴ももうすでに10時を回っている。おいしいワインと料理を堪能し、造り手の哲学に触れ、参加者との会話に心温まる瞬間。「ワインを通じての生活の楽しさ、豊かさ」みたいなものを経験することができた。「そのままのあなたでお立ち寄りください」。そう、ここでは日常の忙しさやストレスは忘れて、あるがままの幸せを享受したい。それがまた、明日への活力となるのだから。 <2005年1月9日追記> 定番メニューとは別に週代わりで提供されるスペシャリテ。クリスマスにはハートの形をしたチーズが添えられた牛肉とポルチーニ茸のペンネが提供された。
チーズの盛り合わせ3種類。冬の定番「モン・ドール」とシャブリで洗ったウォッシュチーズに、シェーヴルチーズ。イチジクとアンズが添えられている。
生ビールはエビス、ギネスの他にベルギービールのヒューガルデンが。グラスサイズからWサイズまでまで幅広い。約800mlのWサイズは片手では持ちきれないほど。冬には大粒のカキフライも提供され、滲み出る牡蠣汁がたまらない。
お店データ: スタンディング・バー プチコニシ 中野区中央2-2-9 第3戸谷ビル1階 Tel 03-3365-2244 OPEN:17:00 to 23:30(ラストオーダー23:00) 定休日:日曜日 地下鉄・中野坂上駅より徒歩2分 ![]() |
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