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ラーメン激戦区として名高い新宿7丁目界隈。あの「麺屋武蔵」を筆頭に二郎、風来居博多天神などが軒を連ねる。その一角にある「蒙古タンメン・中本」の食券機に手をかけた。池袋や板橋にある辛口ラーメンで有名なお店だ。新宿にあることは知っていて、何度か店の前まで行ったがいずれも待ち時間30分、という状態だったので、未食を余儀なくされていたのだが、月曜の夜ということでスムーズに席へと案内された。 選択したのは店内人気NO.1という「蒙古タンメン」。味噌タンメンに麻婆豆腐がのっているようだ。野菜は普通盛りだが、なかなかボリュームがある。
粘度のあるスープがたっぷりかかっていて、麺が見えないほど。豆腐は大きく、野菜も豊富だ。そして、香りからしてすでに十分辛い。気のせいだろうか、隣の人の咳込みが聞こえたくらい。今日は休肝日でここに来たが、お酒よりも体に悪そうな?辛さほとばしる一品だ。 しかし私は、辛ければいいという辛党ではない。やはり味としてのバランス、一体感、満足感がなければ評価に値しない。その点ではやや不満が残る。
辛くても、たとえば坦々麺のように山椒やゴマが効いていればまだ救いがあるというもの。とても味わう、という余裕が生まれてこないのだ。逆にいうと、何度か通ってその辛さに慣れてからようやく真髄が分かるのかもしれないが・・。別に分かりたいわけでもないし。あと、本来は看板メニューの北極を食べるべきだったのかも知れない。こちらはさらに赤みがかっており、かなりやばそうだった。咳込みや鼻をすする音が絶えることなく、店内に響き渡っていた。 丼物も充実しているし、やはりこういった「辛さ」は一種薬物的な、人をひきつける何かがあるのだろう。熱狂的なファンによる次のようなサイトも運営されている。「蒙古タンメン中本への道」だ。まさに溺愛している、といっても過言ではない。しかしそんな食べ手が存在するなんて、一介のラーメン屋としてはこの上ない栄誉な事だろう。
しかし、行列してまで、という気にはならない。店内にはモットーとして「からうまい」と書かれているが、私には合点がいかない。辛さですべてが覆い隠されてしまい、またその辛さ自体も、極めて単純なカプサイシン系のものだ。 たかが一杯のラーメンで・・という気もするが、全国民がこれだけ熱心に食べているというのは事実だ。東京はまさにラーメン天国、日本各地から有名店が押し寄せて「天下取り」に明け暮れている。もちろん、各人それぞれの嗜好や経験、食べるときの体調という要素に大きく左右されるのだが、一つ一つ、自分なりの視点をもってラーメン店−飲食店に対峙し、そのメッセージを咀嚼しながら、冷静に、愛情をもって、時に厳しく判断していきたいと思う。 お店データ: 蒙古タンメン・中本(新宿) 新宿区西新宿7-8-11 Tel 03-3363-3321 JR新宿駅より徒歩7分 ![]() |
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