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もりそば
三日月(東京・八重洲)
                                            04/10/22
 
気のぬくもりが感じられる外観。 控えめに光る屋号。

 日本橋から東京駅・八重洲口の大丸デパートへと向かいつつ、普段あまり歩かない京橋のあたりで食べるところを探した。すると偶然にも、八重洲富士屋ホテルの裏通りにひっそりと佇む、求道的なそば屋を発見。すぐさまデジカメを取り出してパチリと写真に収め、そして迷わず暖簾をくぐっていった。

 メニューをみて思わずニヤリとしてしまう。昼から垂涎の酒肴がずらり。焼き味噌とか勝ち海老とかやっこ豆腐、にがうり・・見てるだけで酔っぱらってしまいそうだ。仕事前なのでグッと気持ちを抑えた。酒の品揃えもすごい。豊の秋菊姫あたりの王道を用意しつつ志太泉岩の井など個性的な蔵も意欲的にそろえる、まさに主張する酒リスト。こりゃ今度夜に来てみようと思わせるに十分だ。

酒飲みの心をくすぐる肴たち。 酒の品揃えも小気味いい。
風味豊かな蕎麦茶。 シンプルなだけに嘘がつけないもりそば。

 まず最初に出されたのが冷たいそば茶。これがしっかりとそばの風味を解き放ちなんとも旨い液体。グッと飲み干して3杯ほどおかわりをもらった。注文したそばは辛味おろしそば(信州辛味大根)を一枚。量的にはやはり少ないので、後でおにぎりを一つくらい食べるのがちょうどいいだろう。

辛味大根が心地よい辛さを感じさせてくれる。 見事な、存在感のある蕎麦
細めの箸も使い勝手がいい。 濃厚なそば湯で余韻に浸る。

 結構待ってからそばが運ばれてきた。しっかりと時間をかけた渾身の作品、といった佇まいだ。蕎麦は細くコシがしっかりとあって、充実した粘りと弾力。新蕎麦の香りもふんわりと漂い、言葉が出てこないまさに感無量な心境だ。つゆは鰹が効いた濃い目のダシとかえしが見事に融合した逸品。そこに辛味おろしが加わってなんとも品のある清涼感を奏でている。

これを2、3枚食べられれば最高だろう・・。
 サラッとつゆにつけてツルツルッとそばを手繰る。口中に充満する和の香り。日本人でよかった、と心底思う瞬間だ。

 5分で食べ終えて、3分ぐらいはその余韻に浸る。締めはもちろんそば湯。濃い目の液体をつゆに溶かし、最後の一滴まで飲み干した。体中を温かい液体が駆け巡る、充実の瞬間

 ¥1100は決して安くはないが、心底癒されることができる貴重なお店。流行(はやり)のプチ贅沢というわけではないが、そばを手繰るよろこび(喜び・悦び・歓び)を実感することができる空間。今度はぜひ酒・肴をやりながら粋に楽しみたいと思う。


お店データ: 
もりそば 三日月 (東京・八重洲)
参考サイト:オールアバウトジャパン
       公式サイト
住所 中央区八重洲2-10-7 丸万ビル1F
Tel 03-3516-6801
営業時間 : 11:30 - 14:30 / 18:00 - 21:00
定休日 : 土・日・祝日
東京駅から徒歩3分 



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