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Maison de la Bourgogne
メゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ(神楽坂)
                                            04/9/24
 
テラス席もあり、店内は明るい。 分かりやすい道標がある。

 神楽坂。昔は芸者遊びが盛んな料亭街だったそうで、石畳など今もその面影が残る、風情のある街。近くには東京日仏学院もあり、外国人特にフランス人が多く住むことから、東京のモンマルトルと呼ばれることもある。

 そんなことから高級なフランス料理店よりも、地元の住民に愛されるような小気味いいビストロが多く軒を連ねるのだが、この「メゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ」はブルゴーニュ専門ワインバーとして、まさに現地からの情報発信基地として昨年末にオープンしたばかり。店に入ると「ボン・ソワール」(こんばんは)と声をかけられる、温かい雰囲気のお店だ。

あまり市場では見かけないワインも。
 9月下旬とはいえ、まだまだ外は蒸し暑い。それに飯田橋から神楽坂−まさに坂を上りきったところにあるので、席に着くと心地よい汗が額を伝わる。また過度に冷房が効いていなかったり、時折皿の上を飛び交う小さな虫の姿なども、妙に本場の雰囲気たっぷりだ。

 ということで、まずはクレマン・ド・ブルゴーニュで乾杯。造り手はシャトー・ド・フュイッセ。ミネラルに支えられた豊富な果実味に、喉の渇きを癒される。ワインリストを眺めてみると、シャンパーニュや食後酒を除いてほとんどブルゴーニュ産。北のフィサンからリュリーやマコネ、クリュボジョレーまで抜かりがない。ご丁寧にDRCのロマネ・コンティ2000年なんてのもオンリストされている。(¥630,000)

 クレマンを片手に、料理を選んだ。まずは前菜としてボジョレー風サラダエスカルゴとエシャロットのマリヤージュを選択。サラダは中央に半熟卵が乗っていて、全体にコクを与える。ベーコンも肉厚でジューシー、オリーブオイルなどとすべてが絡んで、爽やかなハーモニーを奏でる。エスカルゴはやや小ぶりながらしっかりと味が染み込んでいて、コリコリとした食感も楽しい。エシャロットはワインビネガーでしっかりと煮込まれていて、体にも優しいホックリとした味わい。気のおけない仲間との楽しい会話の間に、すぐにクレマンのボトルが空いたのはいうまでもない。

チーズは数種類の中から選ぶことができる。
 二本目は赤、コート・ド・ボーヌの北に位置するオーセイ・デュレスを選んだ。造り手はマロスラヴァック・レジェ。99年という優良年でもあり、濃密な果実味と官能的な香りにしばし言葉を失い、黄金の丘に思いを馳せる。

 ここでメインに選んだのは、真打ちともいえる「オリヴィエさん家の若鶏の赤ワイン煮込み」。骨付きの大きな肉片にワインがたっぷりと染み込み、ホロホロに柔らかくなっている。肉の旨みとワインの旨みが化学反応でも起こしたのだろうか。得も言われぬおいしさに、心の中で絶叫してしまったほど。

 宴は続く。3本目も赤ワイン、今度はコート・シャロネーズ地区のメルキュレイ01で造り手はジャンナン・ナルテ・ペール・エ・フィス。一級格付けのモノポール(Clos des Grands Voyens)で、まだ若いもののピュアな果実味に加えて凛とした気品が大物ぶりをうかがわせる。これに合わせて最後はチーズの盛り合わせ。白カビ、青カビ、ウォッシュと定石通りの組み合わせに、ワインも共鳴した。口中でほとばしる旨みの饗宴に、もう手も足も出ない。

 最後は「オーゥボワー!」(さようなら)と言って店を出た。一歩外に出るとそこはもう神楽坂だが、お店の中はブルゴーニュの雰囲気たっぷり。カウンターで一人ワインを飲む、腹の出たおじさんや、身振り手振りで熱い議論を戦わせる芸術肌の若者など、日常のフランスがそこにはある。思い立ったら吉日、パスポートもいらない最も身近で手軽なフランス旅行に出かけてみてはいかがだろうか。


お店データ: 
Maison de la Bourgogne
メゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ (神楽坂)
参考サイト:公式サイト
       東京グルメ
住所 新宿区神楽坂3-6-5
Tel 03-3260-7280
営業時間 : 11:45-14:00 17:45-2:00
              日曜は0:00まで
定休日 : なし
JR飯田橋駅から徒歩6分 



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