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地酒屋
来会楽 こあら(四谷)
                                            04/7/24
 
通りからさらに奥に入ったところにあり、少々分かりにくい。 壁一面に清酒、焼酎の銘柄が書かれている。

 酒飲みの嗅覚とはすばらしい。時に信じられないような、いいお店に偶然行き当たることがあるからだ。

 四谷から新宿・荒木町界隈をさまよっていたところ、「地酒と料理」という小汚い看板が目に付いた。特段変わった風でもないが、そのくたびれた字体に、ただならぬ雰囲気を感じ取ったのだ。これぞまさに、酒飲みの第6感というものだろう。

お通しのカボチャサラダ。 千葉の無濾過純米、不動。
 扉を開けると客は誰もいない。ちょっと矢沢永吉にも似た風貌の店主が「いやぁ〜、あんまり暇だったんでピッコロ吹いてました。ピ〜ヒョロッ、なんてね。」しょっぱなから、痛い。こういうときはどっちかだ。どうしようもなくダメな店か、キラリと光る個性的な店か。期待と不安が交錯しながらも、「いや〜、ピッコロの音に誘われましたよ。」とこちらも切り返す。

たこの塩辛。 生うにの盛り付け。
 最初の一杯をどうするか悩んでいると、店主が酒の話をはじめた。いきなり、エンジン全開だ。昨今のブームや凋落ぶり、マスコミの功罪、造りに関する話、飲み方などなど一刀両断に小気味いい解説を加えていく。まるで波田陽区をみているようだった。

アボガド豆腐のサラダ。 穴子の白焼き。
 最初の一杯が決まった。私は千葉の無濾過・純米、不動。連れは長野の斬九郎で、乾杯。すぐにお通しがやってきた。これがうまい。カボチャのサラダだが甘みと塩気が程よく酒が進む。

 その後もたこの塩辛、生うに、アボガド豆腐と酒のつまみが続く。それに寄り添うように全国の酒がグラスに注がれていく。純米酒がほとんどだが無濾過のものや大吟醸など個性的な品揃えで、味の幅は広い。店主にお薦めを聞けばまず間違いがないし、いろいろ教えてもらえる。


薄にごりの斬九郎はリンゴ酸が感じられて繊細。無濾過原酒になると骨太でずっしりとした酒質。それでもハケがいいのは米をしっかり磨いている証拠。
大吟醸クラスになると芳香の複雑さが増す。メロンのような甘い香りだけでなく土っぽさ、スパイスのニュアンスも。磯自慢の大吟醸は王者の風格さえ漂う。


くじらの皮の湯引き? 青海苔の入っただし巻卵。
イカゲソの腸焼き。 旨みがたっぷりつまっている。


 穴子の白焼きが出たところで、ビールで一休み。珍しくモルツの中瓶だ。これだけ旨い酒と肴がテーブルに揃うと、会話も熱を帯びる。頬を赤らめながらああでもない、こうでもないとやりあうわけだ。まさに来て、会って、楽しむ。ベタな気もするがこのお店にはピッタリの名前のようだ。酒をチビリとやりながら肴をつまむ。居酒屋バンザイ!日本人に生まれて本当によかった。



お店データ: 
地酒屋 来会楽 こあら (四谷)
参考サイト:来会楽紹介サイト
住所 新宿区舟町4-1
Tel 03-3357-5060
営業時間 : 18:00〜24:00
定休日 : 日曜
地下鉄四谷三丁目駅から徒歩5分 



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