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東銀座の名所、歌舞伎座。ここで日夜、日本の伝統芸能である歌舞伎が上演されている。建物の外観も風情があり、観光客にとっても格好のスポットだ。 その歌舞伎座のすぐ脇にそば屋の名店がある、という噂を耳にした。行ってみるとお昼の1時30分なのに店の前にはまだ行列が。 店の外で食券を購入する、という立ち食いそばのようなスタイル。イスはあるがカウンターのみの8席。店内にも数人が壁にもたれかかりながら順番を待っている。
もりそば370円からはじまりかき揚げそば390円、大もりかき揚げそば490円などと値段も立ち食いそば屋なみ(詳しいメニューはこちら)。今日はもりかき揚げそば440円を注文。冷水で締めたそばをさっぱりと食べてみることに。
その店主の動きがすごい。まるで人間国宝か、というくらい一定のリズムを刻みながらそばを掬い上げ、均等にざるに盛っていく。かき揚げもきれいに素早く切り分けてざるに並べていき、そこには無駄な動きは一つもない。 最初はツユに浸さずそばを食べる。うん、しっかりと広がる蕎麦の香り。ザラリとしてブチッと切れる食感で弾力、コシともに十分だ。ツユに浸して食べるとカツオの風味も加わりより一層豊かな味わいに。並盛りながらボリュームもある。 そして何よりかき揚げが絶品のおいしさ。タマネギや人参など野菜の甘み、旨みがぎっしり閉じ込められており、口中でそれらが開放され、隅々まで縦横無尽に広がって行く様は圧巻だ。サクサクで中はジュルジュル。なんでもないかき揚げもここまで来ると、立派な「伝統芸能」といえるだろう。
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