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週末の夜、溜池山王で途中下車。虎ノ門や赤坂の高層ビルに囲まれた一角は近未来的な雰囲気を醸しだしている。 向かった先はカジュアル・イタリアンの「イル・サーレ」。東京カレンダーという雑誌のワイン特集別冊「WINE&DINE」に掲載されておりその存在を知った。なんでもワインが小売価格に近いということで、質も大事だが量も重視する私にはピッタリのお店と思えた。
まずは前菜、ということでいろんな料理が並んだテーブルがそのまま運ばれてきた。ビジュアル的に確認しながら選べる、ということでちょうどチーズプレートにヒントを得たのだろうか、とても面白い試みだ。選んだのは茄子の炭火焼、トマト&シラスのブルスケッタ、飯蛸の煮物、野菜のトマト煮、生ハムとオリーブ。いかにも地中海らしい陽気な味わいでテーブルを彩ってくれた。 ここのウリはワインが安いこと。まず白ワインとしてはアルザスの名手ピエール・フリックのピノ・ブラン [2002] をチョイス。これを¥2625でサービスされるとは驚嘆に値する。しかも合田セレクションというのが心憎い。続いて赤ワインは珍しいレバノン産を。オシャール・ペール・エ・フィス [1998] シャトー・ミュザール、こちらもなんと¥2835の驚きプライス。普通のレストランなら5000円は下らないだろう。ピエールフリックはミネラル豊かで華やかな香り。ミュザールは熟成感も出ていてアニマリィな雰囲気。官能的なニュアンスが心地よいアフターを誘う。
ワインが進めばお腹も空いてくる。メインには宮城県産みちのく地鶏の炭火焼を選択。柔らかい肉質で香ばしいおいしさ。付け合せのジャガイモにはパルメザンチーズが振ってあり、うれしい配慮だ。パスタには4種チーズのペンネを選択、ワインにチーズといえばご飯とみそ汁のような相思相愛の仲。凝縮感あるチーズソースがたっぷりと付着したペンネを食べながらワインを飲む。あまりの美味しさに失神しそうになったほど。 二人で2本ワインを飲み、7種類の料理とデザートを一品。これでほぼ1万円だなんてにわかには信じがたいが、ふらつく足元を見ると決して夢ではないようだ。赤坂の夜、たっぷりと楽しませていただいた。
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