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様々なグルメサイトでも取り上げられることが多い、神田のカープを訪ねてみた。どうやらここは広島市・中区堺町、そうスパーク堺町店の向かいにあるお好み焼・カープの東京支店という位置付けのようだ。 神田北口から歩いて5分ほど。ランチを求めて奔走する神田のサラリーマンやOLを掻き分けてようやく到達したのは午後1時。それでも店内は満員で、人気の高さをうかがわせた。 ミツワソースののぼり旗がはためいている。積み上げられたビール大瓶のP箱、奥田民生のポスターなど雰囲気は満点だ。ジュージューと鉄板が焼ける音が外まで聞こえてくる。それに呼応するように、お腹もグウグウと鳴り始めた。
店内には大きな鉄板が鎮座し、それを取り囲むようにカウンター席のみという配置。鉄板の内側には若い男性、年配の男性、女性の3人が汗だくになって声を張り上げ、コテを振るっている。ランチタイムの厨房はまさに戦場だ。お好み焼屋なら当たり前なのだが、今風に言うならばさしずめ、「オープン・キッチン」といったところ。 カウンターに陣取る客も様々。界隈のサラリーマン、OLを中心に学生やカップルらしき2人組みなどがいる。鉄板の上での職人技に見入るものや、スポーツ新聞に目を遣るものなど、思い思いに待機している。
コテはさっくりと入る。構造はしっかりとしていて生地と麺の間に野菜が入る、というスタンダードなスタイル。まず麺だが、水分をふくんでプヨプヨしていて、あまり好みではない。このお好み焼、7割方が麺なのだ。キャベツも少し残念。機械での千切りは致し方ないのかも知れないが、鮮度感に欠けるし歯ごたえもボソボソとしている。 玉子はかすかに半熟で、黄身の部分がトロリとしていて旨い。ミツワソースもフルーティながら辛口でスパイシーな後味。鉄板上で焦げることによりさらに香ばしさを増していた。ボリュームは満点なので、ガッツリとお好み焼を食べたい向きにはいいのかも知れないが、
生命線ともいえるキャベツとそばに不満が残った。¥1050という値段にもショックを隠しきれない。(普通のそば肉玉は¥900) 豚肉はとても薄くさばさばとしていた。本当はここから油脂が流れ出て、それがそばとか野菜に絡んで欲しいところ。 また野菜の上には、珍しくとろろ昆布が挟まれていた。魚粉と相まって磯の風味、ミネラル感を醸成している。これなら酒のつまみにもいいかもしれない。 いくつか見所のあるものではあるが、味で勝負、というこだわりは感じられなかった。やはり郷土心に訴えかける懐かしさがウリのようだ。多少ぶしつけな感じの名物おばちゃんというのも、それらしい雰囲気を醸しだしている。旨いお好み焼を食べに行くというよりも、広島が懐かしくなったとき、広島が好きな人と一緒に訪れたいお好み焼屋さんだ。
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