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【お好み焼きリスト】
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広島風お好み焼
あす香 (西新宿)
                                            04/6/12
 
店は地下に降りたところ。携帯電波は圏外となる。 席はカウンターのみ。鉄板でも食べられるが小皿と箸も用意される。

 梅雨がやってきた。暑くてじめじめするし、いやな季節だ。こんなときは鉄板の前に陣取って、あつあつのお好み焼きをふぅふぅいいながら頬張るに限る。そうと決めたら足取りは軽い。家を飛び出してから新宿西口まで、風を切って歩いていった。
 あす香というお店は初めてなのだが、なぜか初めてのような気がしないのは、それが広島風お好み焼屋だからだろうか。なんだか、家に帰ってきたような、落ち着きがある。そして落ち着いたなら、まずはビールだ。泡立ちのきめが細かいスーパードライでほっと一息。熱い鉄板と冷たいビール、このコントラストがいい。

 
きれいな円形でくずれもない。 コテが入りやすい。それだけ各要素がなじんでいるのだろう。
 手際よく焼かれるのをじっくりと観戦する。麺はラーメンのようにしっかりと茹でて、その間に野菜を蒸し焼きにする。この時あまり押さえつけずに重力に任せる方法を取っていた。
 形はやや小振りながら均整の取れた円形。ソースはおたふくソースであとは青海苔だけ、というシンプルな味付けだ。さっそくコテを右手にもって刻んでいく。断面を見るとそば、もやし、きゃべつ、卵、生地ときれいな層を成している。これらを一緒くたに口中に放り込んだとき、魚粉の香りとともに広島の街が脳裏に浮かんだ。

 
魚粉の香りが瀬戸内海を思い出させる。 ビールもすすむ。といってもランチなので一杯だけ。
 東京でお好み焼を食べたのは久しぶりだ。広島にだってまずい店はいっぱいあるし、広島出身だからお好み焼にはうるさい、なんてうそぶくつもりはない。ただ、これまで意識して食べてきたわずかな経験の中で、いくつか苦言を呈したいと思う。まずキャベツの質だ。もっと鮮度というか、しんなり感が欲しい。これはどうしようもない、といえばそれまでだが、しかしこれで味の構成の大半が決まるのも見逃せない事実だ。キャベツから滲み出る甘さ、水分が全体を包み込んだときはじめて、それを口にした人から笑顔がこぼれるのである。

 もう一点、やはり味がきれい過ぎる。もう少しB級的要素がほしいところ。ガーリックパウダーか鰹節、ゴマを加えるか、麺を焼くときにソースを絡ませるとか。しかし、まずやって欲しいのはBGMのJ−WAVEなどはやめて、AMのラジオ局に切り替えて欲しい。できれば中国放送(RCC)を受信してほしいところだ。これだけで気分がだいぶ違う。あとはマンガ(そばが挟まれてるような)が置いてあるとさらに雰囲気が高まるだろう。

 なんだか結局最後は雰囲気論になってしまったが、決してまずい店ではなかった。950円という郷土料理価格は別として、鉄板焼きをつまみにした飲み屋的利用もできそうだ。マイブームというか、しばらくは東京での広島風お好み焼を追いかけてみたい。決してノスタルジックにならず、純粋に料理の1ジャンルとして。


お店データ: 
広島風お好み焼 あす香
参考サイト:東京グルメ
新宿区西新宿1丁目12-12 河西ビルB1F
Tel 03-3343-1717
JR新宿駅から徒歩3分 




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