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広島風お好み焼きに、一体何を求めるのだろうか。ある人にとっては郷愁の食べ物かもしれない。あるいは鉄板焼きの1ジャンルとして、酒の肴ととらえる人もいるだろう。広島出身の人にはお好み焼きに関して一家言持つ人が多い。「あそこのおばちゃんがええ」とか「マヨネーズをかける、かけない」などといった類だ。 特に、東京における広島風お好み焼きの位置付けは、郷土料理となっている。博多ラーメンほどメジャーではないが大分名物の鳥天ほどマイナーでもないといったところ。そんな、料理の1ジャンルとしては中途半端な広島風お好み焼きだが、お店によって個性は様々だ。見て、食べて、感じたままを記していきたいと思う。 前回はあす香(新宿)を訪ねたので、2回目となる東京での広島風お好み焼き。中野駅の南口から徒歩5分、少し分かりにくいところにある安芸吉(あきよし)を訪ねてみた。いわゆるグルメガイドにも載っておらず、検索をかけてもここぐらいだったのでどちらかというとマイナーなお店なのだろう。
店員は30台半ばといった感じの、職人風なお兄さんが一人。勝手な想像だが“しゃべるのは苦手だけど気立ては優しい、という典型的な広島人”のような気がする。 注文したのはスタンダードの肉玉そば。なんとランチサービスということで さて、カウンターに座り鉄板での仕事を観察する。そばはソースを絡めて手際よく炒め、キャベツ、もやし、豚肉が乗った生地は最後にグッと押し付けられ余分な水分がとばされる。切り替えしなどの一連の動作は無駄が無い。鉄板の熱と、水分と、空気をうまく使いわけながら仕上げていく。
キャベツは、量は多くない(値段的には相応)もののしんなりとして甘みを含む、いい歯ごたえのものだった。生地も調味料控えめでニュートラルなおいしさ。苦言を呈すとするならば、やはり麺そのものだろう。また今日はデフォルトのまま食べたが、マヨネーズとガーリック・パウダーも用意されている。 食べた満足感は高いが、量はやや少なめ。そばWにするという手もあるが、¥200プラスとなると躊躇してしまう。なお平日の12〜14時はランチサービスで肉玉そばが¥500。土日祝は15〜18時が同じく¥500となっている。夜は肉玉そば、ビール一杯(アサヒ)、おつまみがついて¥1200というセットも。それから余談だが、有名人らしきサインが飾られており、24という数字が読み取れた。てっきり広島カープの河内だろう、と思って店を出る際に訊ねてみたらなんと、読売ジャイアンツの高橋由伸だった。しかし、なぜ巨人の4番がこんな広島風お好み焼き屋(失礼)なんかに・・・?少しだけ、愛着を感じてしまった。
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