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沖縄名物といっても色々ある。代表的なのはゴーヤチャンプルー、ミミガーなどの豚肉料理、グルクンやミーバイなどの魚や沖縄豆腐などだろうか。 しかし忘れてはならないのが山羊料理だ。沖縄では特別な日に食べることができるご馳走として重宝されているらしい。強烈な匂いという個性があり、普段食べ慣れていないと箸をつけることすらできない山羊料理。それをたっぷりと堪能させてくれるお店、さかえを訪問した。 国際通りを脇に入り、竜宮通りへとすすむ。年季の入ったのれんをくぐり扉を開けるとディープな世界が待っている。すでに山羊の匂いがもうもうと立ちこめている。
さすがに金曜日ということもあり店内はすでに満員。カウンターも美味しいもの好きの男性で埋め尽くされており、後ろのテーブルでしばし相席させてもらった。たまたまその方は一人で来ていた常連さんで、年も近かったのでいろいろお話させてもらった。 まずはオリオン生で喉を潤す。お通しの島豆腐は味がしっかりと濃いめで旨い。豆腐ようも熟成感漂う本格派。泡盛にも合わせたかったので少しずつつまんでいった。お店を切り盛りするお姉さんがなんとも明るく、バイタリティ溢れる人だ。聖徳太子のようにいろんな注文を一手に引き受け、常連との会話もこなす。まるで忙しさを楽しんでいるようにも思えた。
ビールを切り上げて泡盛に。まずは残波(ざんぱ)・比嘉酒造(読谷)を。飲みやすいタイプということらしいが、きれいな芳香と柔らかい口当たりには好感が持てる。これに合わせていよいよ山羊料理を。まずは珍味・ヤギ玉ちゃんを。何かと思ったら山羊の睾丸らしい・・。どうやら「玉ちゃん」とは「玉子のチャンプルー」だと勘違いしていたようだ。しかしこれが大好きな味。香りは完全に山羊だが、アンキモのような食感と独特の旨みが泡盛にもピッタリ。またお店の常連の方からはヤギ汁もいただいた。レバーや臓器が柔らかく旨い。 続いてヤギ炒めを。ヨモギの葉で臭みを消そうとしているようだが、やはり独特の匂いはしっかり感じられる。慣れるとそれこそが最大の魅力かもしれない。肉質は柔らかく甘みもたっぷり。ニンニクもしっかり効いていて「いかにも肉を食べている!」という満足感を味わえる。
泡盛2杯目は請福(石垣)を。ひと回り凝縮感も高まり、余韻も長い。しっかりした飲み応えのある本格派だ。そしてこの頃には女主人であるおかみさんが登場。「よく来てくださった」と言わんばかりに、頼んでもいないのに大根、ミミガー、豚塩、梅干などを食べさせてくれた。なんとすべてサービスらしい。「みんなお友達だから」という一言にこのお店のホスピタリティが見て取れる。 締めには(サービスで)山羊フーチバー・ジューシーをいただく。この頃にはもうすっかり山羊の香りの虜になっていたようだ。よもぎの香りも上品で、旨みがたっぷり詰まった雑炊に大満足。ここに来るためだけでも沖縄に行く価値がある、といたく感動し、嬉しくなった夜だった。お店のみなさん、ありがとう。 オキハムの琉球料理シリーズ【山羊汁500g】
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