仕事を終え、スーツを脱いだ男たちが羽を休めるために集まった場所は、大手町にある和じあん永遠希(とわき)。アジアの料理をベースにした居酒屋で、友達感覚の気取らない接客が心地よい。
まずは、ビールで喉を潤す。銘柄はモルツだが「お客様に喜んでもらいたい」という気持ちを込めて注がれた黄金の液体は、泡立ちもきめ細かく五感に訴えかけてくる。これから始まる長い夜に向けて、スイッチが切り替わる瞬間だ。
| 本日のカルパッチョはサーモン。 |
ドレッシングは優しい味付け。 |
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料理はコースで提供された。まず一品目は本日のカルパッチョ。オリーブオイルが効いていてなかなか濃厚な味わい。添えられたハーヴが清涼感を醸しだす。続けて大根のサラダ、居酒屋メニューの定番として君臨する。シャキッとした食感が嬉しい。
3品目は韓国チヂミ。衣がカラッと揚げられていていいキツネ色をしており、ピリ辛風味がビールのお代わりを促進する。和・洋・中と創作系の料理が次々に出てくるあたり、まさに居酒屋のフットワークの軽さ。弾む会話の邪魔をしないのだ。
お酒は呑み放題。気がつくとビールジョッキも4杯を数え、¥3500という価格設定の損益分岐点をクリアしたところ。あとは少しペースを落として、広島の酒「雨後の月」と米焼酎などをチビリとやる。ついでにワインもグラスでいただいたが、飲み物が豊富なのは居酒屋としての生命線ともいえる。他にカクテル・サワー等もあったので、このあたりが若い人にも受ける要因なのだろう。
次々に料理が運ばれてくる。エビチリマヨネーズはやや濃い味付けで、強いお酒にも負けない存在感。鶏肉の首の部分(名前は失念)はコリコリ感がいいアクセントで、添えられた野菜も体に嬉しい。最後はアツアツの石焼きビビンバがジュージューと音を立てる。おこげが旨いのは言わずもがな、自然と顔がほころぶ。
トイレにあった一枚の色紙に、心を打たれた。「仕事に対してこだわるのではなく、お客様の楽しみ、喜びにこだわりたい」という旨のことが書かれてあった。顧客志向と口で言うのは簡単だが、実践するのはその何倍も難しい。みんなの屈託のない笑顔に、あらためて大事なこととは何か、に気付かされた思いがする。
決して超一流の料理、お酒ではないかもしれないが、何物にも代えがたいホスピタリティが、そこには確実に存在していた。それを求めて、人々はお酒を飲みにくるのかもしれない。一日の疲れを、癒すために。
お店データ:
和じあん 永遠希 とわき (広島・大手町)
参考サイト : 公式サイト
住所 広島市中区大手町2-11-23 セブンイレブンビル2F
Tel 082-249-8030
営業時間 : 17:30-0:00
定休日 : なし
中新地通り、三越裏から徒歩5分 
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