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飲食店にとって立地条件というのは大切な要素ではあるが、本当にいいものを作っていれば、自然にお客さんが集まるということも珍しくない。 無化調(化学調味料の無添加)をウリにしたらぁめん「紺屋」は、今や広島を代表する名店として押しも押されぬ存在。中広のはずれにあるものの、身体に優しいラーメンを求めて、昼時はいつも混雑している。 ただ“無化調”という言葉は少しデリケートな問題も含んでいる。本当に化学調味料が苦手で、無添加を喜んでいる人もいれば、ただその言葉をありがたがっているだけの人や、逆に化学調味料大歓迎な人だっている。また“旨みの分かりにくさ”から議論は白熱し、熱狂的ファンとともに毛嫌いするアンチ紺屋も多数存在するのが現状ではないだろうか。繁盛店ならではの“有名税”と言えなくもないだろう。 前置きはこれくらいにして、私自身が紺屋を訪れたのはかなり久しぶりになる。初めて訪れたのはまだ中筋にあったころで、当時は濃厚な豚骨醤油だった。そして中広に移転し、和風そばのような澄んだスープのしおラーメン、しょうゆラーメンが誕生した。2002年末から2003年夏にかけて、10回近くは足を運んだのを記憶している。
久々の紺屋詣で、まずは期間限定の汁なし担々麺を。これは舟入のきさくが火をつけたのか、県下でも静かなブームとなっているようだ。たっぷりのレタスと挽肉が載っており、ラー油や豆板醤で絡められコクのある味わいに。麺もジットリと噛み締められる粘りのあるもので、ソースをよく吸い寄せる。ただスパイス類は控えめで、忘れた頃にフッと香る程度。800円で味わえる、上品なおいしさ。 1ヶ月も経たないうちに再訪、今度はしおラーメンとチャーシュー飯をいただいた。前のイメージでは、薄味でほんのり魚介が香る、あっさりラーメンかと思っていたが、なかなかどうして。鶏ガラの旨みに油分のコクも出ていて、ギュッと詰まった凝縮感がある。やや塩辛い気もしたが、噛み応えのある、味のある麺にはちょうどいい。
チャーシュー飯も秀逸なもの。脂身の少ない部分と玉葱とが甘辛く煮付けられていて、ご飯に染みこむタレが嬉しい。脂っこくもなく、甘みも少なく、絶妙のバランス。ふっくらおいしい白米を、急いでかきこんだ。 2、3年前と比べると、お店の味もいろいろ変わっているのかもしれない。と同時に、食べ手の感受性も、経験により変わってきているはず。お腹を満たすためではなくて、食材の持つ豊かな力を感じるために、足繁くらぁめん「紺屋」に通いたいと思う。 ご意見・ご感想は掲示板へ! <無化調ラーメン・塩・醤油> 古伝らぅめん6食チャーシューメンマセット無かん水、化学調味料無添加の醤油ラーメン 大氣圏 あごだしらーめん 5食入り(飛魚だし) 三ツ星醤油(みつぼししょうゆ) 天然岩塩『パハール岩塩』60g(ミル付き)
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