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流川通りを南に歩き、カラオケビリー・ザ・キッドのところを左へ。まだ酒も入っていないのにこの界隈を歩いていること自体が、ちょっと珍しい。 そのまま真っ直ぐ進んで、左手にある雑居ビルへ。小さなエレベーターに乗って3Fで下りると、スナックのような重い扉が眼前に現れる。ここが目指すイタリア料理店「エノテカ・グッビオ」の表玄関だ。 扉を開けると、半円形のカウンターの向こうで、優しい顔をした初老のマスターが嬉しそうに微笑んでいる。席についてビールで乾杯する間に、さっそくコース料理が運ばれてきた。3500円のおまかせコース、前菜は赤ピーマンのマリネ、ツナと豆のサラダ、ハムの燻製、サラミ。塩とオリーブオイルでマリネしたあと、低温のオーブンでじっくりと加熱する赤ピーマンからは、瑞々しく凝縮された甘みが滲み出る。 豆のパスタはややボソッとした食感だが、レンズ豆の旨みにほんのりとトマトソースが絡んでいて、ワインのアテにはちょうどいい。
魚料理はスズキのベルモットソース。身は柔らかくホックリと箸で崩れるほどで、ちょっぴり甘いソースが全体を優しく包み込む。ワインはシチリアの白、ヴィラ・トニーノのインツォリアを。キリッとミネラルの効いた味わいに、のども喜ぶ。 チーズの盛り合わせは、ヨーロッパ中からフレッシュチーズが集められており品揃え豊富。定番のパルミジャーノやコンテに加えてトリュフ入りのクルティンなど珍しいものも揃う。キャラメルのような風味のノルウェー産ゴートチーズに、ネッビオーロの絞りかすに漬けたブルー・デル・レ・バローロなど初めてお目にかかるものだ。
メイン料理には小鴨のステーキを。ブラックペッパー、オリーブオイル、塩、赤ワインというシンプルな味付けだが、それだけに鴨の濃厚な旨みがストレートに伝わってくる。トスカーナの赤ワイン「レ・ボルテ」を合わせて、夢見心地。 最後はチーズをつまみながら、秘蔵の古酒「サントリー登美の丘カベルネ・ソービニヨン1980」を。深遠な香りを放ちながら、わずかな酸味を帯びて、健気にのどを通り過ぎていく。あくまで控えめで、穏やかで、優しい味わい。 ワインリストも見させていただいたが、バローロとバルバレスコだけでも生産者別にズラリと並んでおり、凄まじいコレクションだ。もちろんイタリア全土をカバーしているし、その他にも面白そうなワインがゴロゴロ転がっているに違いない。 内装は決して華やかではなく、センスがいい方でもない。ただそこには旨い料理と、たくさんのワインがあるというだけ。気さくに話しかけてくれる店主も、独特の雰囲気を醸しだしている。こういうお店を知ってると、夜の街に出かけるのが楽しくなりそうだ。 ご意見・ご感想は掲示板へ! <イタリア料理・イタリアワイン> フランス鴨のグルメロースト(4名様用) :送料込み【リーガロイヤルホテル】 【JAタウン】JA全農が運営するショッピングモールです。 極上イタリアワインセット
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