
| トップ>食べ歩き>東京 | ジャンル別リストへ戻る |
広島・薬研堀。飲食店やスナックが乱立する、中四国でも最も規模の大きい歓楽街だ。おやじ向けの居酒屋やカラオケスナック、キャバクラ、ラーメン屋、お好み焼と何でもありだがこのところ風向きが変わりつつある。 流川通りと薬研堀通りに挟まれた中新地通りに、セントラル・ゲートという名の飲食店複合施設がある。とてもきれいな建物で、汚い、怖い、ダサイ、という以前の歓楽街のイメージを覆している。おいしそうなお店が綺羅星のごとく並んでいるが、今日は親父とサシで飲むと決めている。広島の酒と魚がうまい和食の店、獨楽を訪ねた。
カウンターに座り、まずは生ビールで喉を潤す。運ばれてきたお通しに箸をつけながら料理を注文。タコ、イカ、イワシのお刺身にゲソ焼き、ゴマ豆腐。タコは小ぶりながら吸盤のところがコリッコリで、鮮度も抜群。イカがまた出色で、噛めば噛むほどその奥に感じるコク、旨みに言葉を失うほど。 ビールはそこそこに清酒に切り替える。雨後の月、天寶一など地元の酒はもちろん、各地の酒がバランスよくリストに載っている。しかもほとんどが一合¥650と手頃な値段だ。焼酎も各原料ごとに小気味いい選択で、おもわずニンマリしてしまう。 ゴマ豆腐の厚揚げは絶品。例えは変だがゴマプリンのようにプリプリで、中はしっとり。落ちそうになる頬っぺたを押さえるのに必死だった。
アナゴの白焼きがまた秀逸。身は引き締まっているが、口中ではしっとりと溶けていく。フワッと芳ばしさが鼻腔をくすぐり、その余韻に浸りながら清酒を流し込むと、まさに夢見心地。食べることの幸せを実感することが出来る。
2人で話も弾み、酒を飲みながら次々に追加注文していった。芋を揚げたものやハモの湯引き、戻りガツオ(だったかな?)などなど、酔いもまわってきたのであまり覚えておらず残念だが、ただそうやって心地よく酔える空間だったことは間違いない。低音量で流れるクラシックジャズ、優しい照明の光具合、そしてテキパキと振舞われているお店の方々。それらすべてが、この心地よい空間を作り上げていた。 あっという間の3時間。たらふく飲んでたらふく食べて、いろいろ話もできた。旨い酒と美味しい料理を食べることの楽しさ、幸せさを再度教えられた気がする。広島夜の街、楽しい仕掛けがいっぱいだ。
|
|||||||||||||||||