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魔の神宮球場
                                            04/4/22
 
やはり野球は青空の下がいい。

 カープが、強い。開幕こそ4連敗とつまづいたもののその後着実に勝利を重ね、阪神・巨人には6連勝(35年ぶり)をするなど、球界を騒がしている。ペナントは始まったばかりだが、痛快この上ない。その、強い赤ヘルをこの目で確かめるべく、神宮球場へと足を運んだ。
 約4年ぶりだろうか。20世紀には足繁く通った神宮球場だが、今もさほど変わらず美しい人工芝、明るい照明で迎えてくれた。時のチーム、広島カープ戦だが観客数は6〜7割の入りといったところ。
ブルペンにて:調整に余念の無い菊地原(左)と沢崎(右)
 序盤はカープ主導で試合は進んだ。日替わりヒーローというべきか、今日は野村、前田が大活躍。特にカウント0−3から真っ直ぐを決め打ちした野村は、さすがである。打球は右中間を抜け、2点タイムリー。5対2としてもはや勝利は確信した。
しかしながら好事魔多し、だ。エース黒田がピリッとしない。球自体は走っていたものの制球難に苦しみボール先行。ストライクを取りに行ったところを狙い打ちされる、という悪循環だ。1点づつしぶとく返され気がつくと5対4。まさに尻に火がついた。
 7回の表、ツーアウトランナーなし。静まり返った球場を一瞬にして歓喜へと変えたのは、前田だった。綺麗なライナーを描く右翼席へのソロホームラン。効果的な一発だった。駄目押しだ、誰もがそう確信した。
ホームランを放ち意気揚々の前田 諸手を挙げて歓喜に浸る三塁側スタンド
 6対4で終盤を迎える。エース黒田に試合を任せるか、佐々岡、永川という方程式を援用するのか・・指揮官・ミスター赤ヘルに生じた迷いに、ヤクルト打線が付け込んだ。岩村が、ラミレスが、古田が襲い掛かる。猛打爆発だ。

まさにぬか喜び。取らぬたぬきの皮算用、とでもいうべきだろうか。序盤から中盤にかけてリードを保ち、優勢に試合を進めながら、じわじわと迫られて最後は逆転負け。考えたくは無いが、まさか今年のペナントを暗示しているのかも知れない・・。神宮の杜には、悪魔が棲んでいる。

神宮球場




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