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はじめに

広島カープ、である。誰が何といおうと、広島カープなのだ。広島で生まれ、育てられた球団。75年にリーグ初優勝を果たし、80年代は常勝球団としてセ界に君臨した、広島カープ。「貧乏球団」、「練習の虫」というレッテルを貼られながらも市民に愛され、ファンに支えられて闘っている。

91年の優勝を最後に、ここ最近はBクラスか最下位をさまよいつづける、というていたらく。プロ野球における様々な制度改革の波に弄ばれた感もあるし、何より球団としての経営基盤・財務体質は万全とはいえない。しかし、そのことがより一層、コア・ファンを熱くするのだ。中央集権的システムが色濃い日本プロ野球界にあって、在野精神ともいうべき、地域に根ざした球団運営。マーケティング重視でコロコロと本拠地を変える他球団とはわけが違う。

昨年は、阪神タイガースが優勝した。世間も大いに盛り上がったようだが、やるせなさ、脱力感に苛まれた。野村、星野と次々と有名人監督を担ぎ上げ、片岡、金本、伊良部と大型補強。特に金本は地元・広陵出身。もちろん様々な事情は推察するが、1ファンとしての寂しさは拭いきれない。「競争原理の働く実力主義の世界」と言われればそれまでだが。それだけに、対極を担う球団として、カープはカープの選手育成方針で頑張って欲しい。

話がずれてしまったが・・。今年こそは、いや今年も?広島カープからは目が離せない。というか離さない。ストッパー永川、若き主砲新井、成長著しい栗原、岡上、尾形・・。話題は尽きないところだが、どうしても過去の栄光を思い出すと、目頭が熱くなる。連夜のサヨナラH、ミラクル長島、江川に引導を渡した小早川(毅)、エラー帳消しアーチで男泣きの前田(智)・・。目がかすんで、これ以上は書けないよ。


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