●小淵沢へ

新宿から特急「スーパーあずさ」に乗り山梨と長野の県境“小淵沢”へ。曇天の新宿駅を滑り出し缶ビールと駅弁を楽しんでいると、徐々に晴れ間がのぞいてきました。八王子を過ぎたあたりで列車もスピードを上げ、車窓に映える新緑の色彩も濃度を増してまいります。

最初に訪れたのはサントリー・白州蒸留所。京都の山崎蒸留所とともに、日本を代表するシングルモルトウイスキーを生み出しています。発酵・蒸留・貯蔵について説明を受けられる見学ツアーは試飲が出来る上に無料でした。若いウイスキーや貯蔵庫の匂いは強烈でしたが、いろいろと勉強になります。

観光客にとって見せ場だったのは樽の内側を再度焼く“リチャー”という作業でしょう。焼き加減をうまく調節し頃合をみて水による火消しを行います。この工程がまるでマジックのように鮮やかなことから人気があるのでしょうが、樽の焼き加減はウイスキーの味を左右する重大な要素。何事も無かったかのような自然な振る舞いこそ、さすが職人芸といえそうです。