●築地市場の早い朝
午前0時を過ぎてもダラダラと飲み続け、気がつくと黎明間近の朝4時30分。ラーメンで〆るのがなんとなく惜しい気分になり築地市場まで足をのばした。場内ではターレーが行き交い、仲卸エリアは売買を前に静かな活気を帯びる。
肌寒いほどのマグロ売場には冷凍マグロがずらりと肢体を並べており、売買人が尻尾の肉をちぎっては品定めをしている。物珍しそうにカメラを構える外国人観光客からは「エキサイティング!」の声があがった。
市場内を歩いているうちに陽はすっかり昇り、青空が顔をのぞかせた。急に空腹を思い出し魚河岸横丁へ。午前6時前とはいえ寿司大や大和寿司には長蛇の列ができておりさすがに断念、1号館へ向かい岩佐寿司の暖簾をくぐった。

貝づくしで有名な岩佐寿司だが、今日は軽めの朝食ということで2100円の“にぎり”をいただいた。温かめのシャリはほどよい酢加減でしっとりと柔らかく、ホロリと口中でとろける。白身はコリッと身が締まっていてトリ貝は優しい甘みを含み、ジューシーな甘エビも印象的。
最後は脂の乗った大トロをゆっくりと咀嚼しながら、ダシの効いたアサリ味噌汁をゴクリ。鉄火巻きやひもきゅう巻きも手の込んだ美味しさで、なんとも贅沢な築地朝ごはんを堪能した。