●鯨の刺身と白ワイン
閉店間際のスーパーで鯨の刺身を発見、価格が50%オフということで思い切って購入してみた。南氷洋北西太平洋捕獲調査によるミンク鯨、赤身と皮とベーコンの三種盛り。
まずは鯨の皮を生姜醤油に漬けてパクリ。瞬時に濃厚な脂が口中に広がり、意外な食感に慌てふためいた。すぐにシチリアの白ワインを流し込むものの鯨の存在感はむしろ増すばかり。いつまでも後を引く濃厚な旨み。
鯨ベーコンもやはり脂が濃厚。赤ワイン(先日のコルトン)に切り替えてみてもビクともせず、重い後味の対応に右往左往した。
そこへきて赤身の刺身はまさに渡りに船。カツオやマグロの赤身のように程よい鉄分を含み、歯がスッと沈み込むような食感はどこか落ち着く。やはり滑らかな脂っぽさはあるが、ワインとともにスーッと流れていく上品な後味だ。
食べ慣れていない食材だからだろう、想像とのギャップ(もっと淡白なものだと思っていた)に驚きを隠せなかったが、それでも新たな味との遭遇は好奇心を刺激して止まない。これからも積極的に、様々な“食”に触れていきたい。